B型肝炎ってどんな病気

B型肝炎ウイルスに感染することで発症するB型肝炎はウイルス性肝炎の1種で、軽症な場合は食欲不振や体重減少などの症状から始まり、黄疸や下肢の浮腫、進行すると激しい炎症による肝不全、いわゆる劇症肝炎を発症する場合もあります。
日本でのB型肝炎ウイルス保有者は約150万人、そのうち10%で肝炎、5%で慢性肝疾患になる傾向があります。

肝炎は進行すると肝硬変や肝細胞癌になり、急性肝炎の中でも特に重症なものは「劇症肝炎」と呼ばれ肝機能不全とそれが原因による意識障害を伴い生存率も大きく左右します。
B型肝炎ウイルスの感染は血液を介しており、感染経路は母子感染(垂直感染)と性行為感染や針刺し事故など(水平感染)が挙げられます。以前は集団予防接種での注射針を使い回しすることでHBVB型肝炎ウイルスが蔓延する原因となっていましたが、今では覚醒剤注射の回し打ちや針刺し事故が専らな原因となっています。
また、現在では不活化ワクチンの接種による感染予防やインターフェロンと核酸アナログ製剤による抗ウイルス治療の方法が確立しています。

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